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■ 子宮内避妊具−5年有効など選択肢広がる−2008.12.16

Aさん(34)は二人の子供がいる。低用量ピル(OC)による避妊していたがそろそろ子宮内避妊具(IUD)に替えようかと思っている。IUDについて近くの産婦人科に相談した。
日本ではこれまでコンドームによる避妊が主流だった。コンドームは避妊法としては1年間の失敗率約3−14%と、必ずしも確実な方法とはいえない。最近、妊娠選択の主導権は女性にあるとの欧米の考え方が拡がり、ピルや子宮内避妊具によるより確実な避妊を選択する女性が増えてきている。子宮内避妊具はものもとリング状であったので避妊リングといわれるが、現在使用されているものにリング状はない。基本的には月経直後に挿入、数回の受診で症状が安定する。長所としては毎日服用の低用量ピルと異なり1回の挿入で2年〜5年効果がある、全身への影響はほとんどなく、取り外せばすぐに妊娠できる。ただ、時々、出血や疼痛がある場合がある、避妊の確実性は低用量ピルに次いで高い。お産の経験がない人、月経量が多い人、月経痛が強い人、子宮の形態異常のある人には適さない。従来型(2年有効)、銅付加型(避妊効果が高く、5年有効)、プロゲスチン(黄体ホルモン製剤)付加型(避妊以外に月経痛や過多月経にも有効、5年有効)などいろいろある。目的にあった種類を選択するのがよいだろう。
欧米では妊娠未経験者でも使用可能な小型のIUDが開発され、普及しつつある。
平成20年12月16日 日経新聞掲載